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概要

現在,私たちの周りにはさまざまな情報通信が行き交っており,社会の中の日常システムとして構成され,稼働しています.このような現実における重要な視点は,情報通信技術(ICT: Information Communication Technology)は社会にとって有益でなければならないということです.私たちの専攻では,広い専門的な立場からICTと社会とのよりよい関係の構築について探求しています.

専攻内の雰囲気は自由で,教員はそれぞれの専門の立場を持ちつつ,他分野の教員との連携に挑戦し,専攻の大きな目標に向かって教育・研究を進めています.講座として,「知識社会システム論講座」,「電子社会設計論講座」,「情報創造論講座」,「情報社会基盤環境論講座」が開設されてい ます.その中で,社会における人間活動の協調をネットワーク上で支援する研究,健全な社会を構築するためのコミュニケーションに関する研究から,ICTを活用した行政サービス及び地域コミュニティの情報デザイン,哲学的見地からの情報学の構築,科学技術と社会の相互作用,社会に適合した情報基盤設計,などといった研究を展開しています.

このように私たちの専攻には,既存の分野にとらわれないパイオニア精神の旺盛な教授陣が揃っています.私たちのこのスピリットに共感する学生が全国から集まっています.2005年度には専攻内の他の研究室のゼミで研究発表と議論を行う専攻内インターンシップを開始しました.日頃当然と考えていた研究の視座に全く新しい視点を見出したり,分野の異なる聴衆に対して如何にして自身の研究の社会的有益性,独自性を伝えられ るのか,を考えるよい機会になったと思います.緻密な調査に基づき将来の社会を見据えたロードマップを描いた上で,独自性のある発想力と実行力を兼ね備え た人材を育成していきたいと考えています.

【参考1:研究科プロフィールでの専攻の説明】
社会システム情報学専攻は、学際的見地から、情報通信技術と社会とのよりよい関係を探求し、築くことを目標としています。情報技術を活用した人々の活動や協調の支援、ICT(Information and Communication Technology)を活用した地域コミュニティの構築、情報デザイン、哲学的見地からの情報学の基礎づけ、情報技術者の倫理などを研究テーマとし、情報社会の未来を担う人材を育成します。

【参考2:学生募集要項での専攻の説明】
本専攻では,情報技術の展開により高度に情報化される社会環境において,実世界が有する物理的実体・現象と,仮想世界が有する論理的対象・処理の融合を研究の視点として,人間社会にとって優位な実世界と仮想世界を構成している連携的,相補的に融合可能な環境,機構,機能について教育研究を行う。また,人間の智恵を醸成,創造,育成し,かつ,人間の智恵や創造的行為によって支えられる活動空間の構築に関するパラダイム,モデルを確立し,情報技術の適用による知識依存型の社会システムの構築,及びそのアーキテクチャの探究だけでなく,情報技術の展開により,社会環境,社会機構に発生する様々な諸問題を評価,考察し,実世界と仮想世界の融合空間における人間の役割や人間社会の構成についても教育研究を行う。
本専攻は,情報化時代に即応できる人材育成の立場から,情報処理教育,情報技術の開発・適用,社会情報システムの機能設計・開発,社会情報環境のための情報ベース,利用者インタフェースの開発・構築等のニーズをより一層求め,社会へのシーズを育てることにより,情報化社会を積極的に支え,発展させる能力を有した人材育成を行う。